アイゼンブッフ禅センター

お知らせ・ニュース

 

「ドイツに禅を伝える-中川正壽老師に聞いたこと」

 SOTO禅インターナショナル編集員として活躍されている佐藤慧真さんがドイツに来られ普門寺を訪れた時に老師にインタビューされた内容や普門寺で感じられたとことなどを「ドイツに禅を伝える-中川正壽老師に聞いたこと」というタイトルでエッセイとしてホームページに書いてくださっていますので紹介させていただきます。
下のボタンを押すと佐藤さんのホームページに飛びますので是非お読みになってみてください。

  • 佐藤慧真さんエッセイ

普門寺での定期参禅会

 普門寺では各種コースに加え、誰でも気軽に無料で参加できる定期参禅会を毎週水曜日19時に開いています。坐禅の後には中川老師との茶話もあります。
ご興味がおありの方は是非一度試しにいらしてみてください。

 

ミュンヘン日本人参禅会・返照会

 普門寺堂頭で曹洞宗ヨーロッパ国際布教師でもある中川老師のお話を日本語で聞き、指導を受けて坐れる返照会がミュンヘンで開かれています。
禅や仏教に関心があって心静かな時間を過ごされたい方は是非お越しください。
全くの初心者でも構いません。年2回程度の予定ですが、不定期に普門寺での一泊二日参禅会も行いますので興味がおありの方は担当のチュルクさんまで日程をお問い合わせください。 thuerk@t-online.de
返照会は通常地下鉄Kolumbusplatzの近くの会場で行っております。坐禅用のマットや坐蒲は15人分まではあります。なお、参加費として一般の方からは10€、学生の方からは5€を頂いております。

 

ホフマン氏の得度式

 普門寺に住み込んで修行を続けているアイケ・ホフマン氏の得度式が2018年12月8日の成道会の日に行われました。
仏教や禅を深めていく過程で 普門寺の存在を知り、800キロ近く離れたハンブルグからある日突然自転車に乗って普門寺に現れて以来、その禅に対する生真面目さとヴァイタリティ、多面にわたる器用さで普門寺の常住メンバーとして活躍をしてくださっています。
ホフマン氏にとりこの得度の儀式は人生の大きな節目となるもので、とても身の引き締まる思いで向かわれたそうです。それ以来元寿(げんじゅ) の得度名で正式な曹洞宗僧侶として引き続き修行に努められています。

 

ミュンヘン日本人会の座禅体験会
バイエルン独日協会主催普門寺ツアー・返照会
2018年は日本人関係を対象とした行事も多く行われました。

 昨年はミュンヘン日本人会やバイエルン独日協会などが中川老師を中心とした講話や坐禅のための会を開いてくださるなど、日本人関係を対象とした集まりがいくつも行われた年でした。
 3月24日に恒例の普門寺春祭りが行われ、お祭り終了後の夕方から引き続き普門寺でミュンヘン邦人参禅会(返照会)主催の日本人を対象とした一泊参禅研修会が行われました。堂頭の中川老師の講話を聴き、ベテランから比較的初心者の方まで各自のレベルに合わせた丁寧な指導を美しい自然に囲まれた静かな境内で受ける事ができる貴重な機会となりました。
通常の普門寺の活動はドイツ語と英語で行われていますが、禅の精神のお話はやはり日本語で聞くのが一番すっと納得でき集中できると好評でしたので今後もまたこのような機会を企画していけたらと思います。

 バイエルン独日協会は昨年6月16日午後にミュンヘンから普門寺への遠足を計画してくださいました。興味はあるけれど町から遠いため訪れるには少し敷居が高く感じられる普門寺をみんなで遠足がてら訪ねてみようという企画で定員の40人を超える申し込みがあり参加できない方もおられたため、2019年も6月29日に同様の遠足が行われます。メンバーに日本文化に興味を持つ方が多いせいか日本人より圧倒的にドイツ人の申し込みの方が多かったです。
お寺では2つのグループに分け、下川禅勝氏が庭を、中川老師が禅堂を担当されました。普門寺で修行し出家された下川氏はもともと造園家としてドイツに来られ、普門寺の造園を手掛けてくださり、現在も造園企画業に従事しておられます。下川氏は仏教語、禅語をドイツ語ではどう言うか、その時原語の持つニュアンスがどう変わるか、といった
説明もまじえながら庭を案内してくださり、みなさん大変興味を持って聞き入っておられました。禅堂では中川老師から禅堂での作法のお話を聞いたりしながら、天気にも恵まれ穏やかな一日が過ぎていきました。

 また、6月17日にはミュンヘン日本人会と普門寺・アイゼンブッフ禅センターの共同主催で中川老師のお話を聞いて坐禅を体験する会がミュンヘンで行われました。日本人会が主催してくださると会報など様々な媒体を通して呼びかけていただけるため、ミュンヘン近郊の通常禅に触れる機会のない方も含めた幅広い層の日本人の方に興味をもっていただくことができました。

 

創立20周年記念行事厳かに行われる!

本堂で本尊上供を勤める曹洞宗ヨーロッパ国際布教総監の佐々木悠嶂師

晴天に恵まれた2016年9月3日に普門寺創立20周年記念行事が執り行われました。
午前中に記念法要、午後には毎年恒例の普門寺のお祭りの紅葉祭りや邦楽コンサートも行われました。

曹洞宗ヨーロッパ国際布教総監の佐々木悠嶂師を導師に、輝元泰文師に侍者を勤めていただいた本尊上供でこの日の法要は始まりました。それから中川堂頭が導師として開山献供と正法会サンガメンバーの先亡諸霊諷経を執り行い、特訓の甲斐がありサンガメンバーは献供の殿行を無事勤め終えることができました。
この後境内に新しく建てられた開山塔、開基塔、万霊塔三基の開眼供養も行われました。

三界万霊供養塔安置式典

この20周年を記念して聖慈母観音の前で、世界平和を祈願する読経と三基の塔の安置式典が行われました。この日を記念して、2メートルの高さの宮崎奕保禅師の開山塔と老師の両親の開基塔、そして3メートルを超える高さの三界万霊供養塔の三基の石塔が庭に建てられました

午後の紅葉祭りには350-400人もの方々が来てくださり駐車場に入らぬ車が草原にあふれるほどでした。
エルルバッハ市のヴァッチンガー市長は祝辞で「20年前にここに禅センターが創立されたことは当市と周辺地域にとり幸運な事でした。多くの訪問者のおかげで当市の知名度も少しづつ上がってきています。和の精神である仏教を推進し平和を象徴する貴禅センターがこの不安定な世の中でこれからも多くの貴重な精神的刺激を発信してくださることを祈念します。」というありがたい言葉を戴きました。

尺八を吹く横田鈴琥先生と中川普門堂頭

それから曹洞宗宗務総長釜田隆文師の祝辞を佐々木総監が代読されました。中川正壽堂頭が渡独以来様々な困難を乗り越えて道心に燃え誓願を忘れず、37年にも亘りドイツで布教活動を続けていく中での禅センター普門寺の設立。2006年には晋山結制・僧堂開単も行われ、毎年多様な教化活動を展開しながら今日の普門寺を築きあげてこられたことに対する敬意と感謝を述べてくださいました。祝辞の内容は参加者にもわかるよう逐次ドイツ語訳が読み上げられました。

特別文化プログラムとして2013年にもお越しいただいた横田鈴琥(尺八)杵屋五三魅(長唄三味線)両先生に加え、杵屋五三都様、杵屋五三楽様(長唄三味線)、鈴木静鹿様、今藤政太恵先生、若柳之津先生、長澤良子先生、横山恵美子様、赤津雅子様がこの日のためにわざわざ日本からお越しくださり、このような豪華な顔ぶれで邦楽と日本舞踊を披露してくださいました。本堂に食卓テーブルを並べその上にカーペットを敷いて舞台とし、客席は本堂だけでは足りないので外の芝生の上にたくさんのビヤガーデン用の椅子を並べて準備した手作りのコンサート。珍しい日本の調べは多くの人々を魅了しました。

お寺の設備や庭園を見学したりコーヒーやお茶やケーキを楽しんだり、木陰やいたる所で話しに花が咲き、今年の紅葉祭りも和やかに時が過ぎていきました。

20周年記念行事の一環として邦楽と日本舞踊を披露するためドイツに御越しださった皆様。(中央中川堂頭)

  • 普門寺堂頭中川正壽老師の20周年を迎えての挨拶はこちらから。
  • SOTO禅インターナショナル誌2015年Vol.56号 と2016年のVol.57号に「普門寺だより」というタイトルで掲載された中川老師の寄稿文をまとめた記事はこちらから。
  • SOTO禅インターナショナル誌2016年Vol.57号の普門寺20周年記念行事の記事はこちらから。

ようやく基礎を固めた普門寺ですが、これまでの20年間成長し続けてこられたことを感謝し、これからも初心を忘れず精進を続けていきたいとサンガのメンバーややスタッフ達はこれを機にまた志を新たにしておりました。

 

普門寺とインディアンの話

普門寺の活動に数年前から参加してくださっているアンドリーセンさんが普門寺への思いをエッセイにまとめてくださいました。
普門寺でインディアンに出会われたとか???是非お読みになってみてください。

  • S. アンドリーセン 「普門寺とインディアンの話」

坐禅一筋!充実の3ヶ月間! 恒例のクラウズア(禁足安居修行)

2010年から普門寺では毎年冬に3ヶ月安居が行われています。

これは仏陀の時代の90日雨安居修行を手本に、行事を略し、専ら打坐に専念する正味100日の「安居」です。長期間で厳しい修行なので全期間参加するのは難しい人が多いためある程度以上まとめて参加することを条件に期間を選んでの部分参加も認めており、期間中の2週間の臘八摂心や3週間の涅槃会摂心などは大変好評です。

安居期間中は基本的に常接心として会話や外出も禁止で毎日3時前に起床し1回45分の坐禅を3時30分より1日10回、摂心では3時15分より14回勉めます。他に提唱(正法眼蔵の講義)、作務、自習を行う厳しいものです。
またこの期間に5日間の眼蔵会を設け提唱を致します。
このような稀な修行の機会が得られて大変ありがたいと参加した方々からとても好評な、普門寺の性格を強く表している修行です。

この修行がいったいどのようなものなのか、安居修行の様子とその感想を長年普門寺で修行をされたマリアさんとスザンネさんに2012年にインタビューしたものがありますのでご覧ください。

  • 「3ヶ月安居を終えて!」 マリア円光さんインタビュー 
  • 「私にとっての3ヶ月安居」 スザンネ正然さんインタビュー 

正法眼蔵参究会

袈裟把針 以前よりご縁をいただいた方々に日本から普門寺に来て何度も袈裟把針指導をして頂ましたが、短期間での習得はなかなか難しいため、2013年にサンガメンバーのマリアさんとモニカさんが東京永見寺葛西好雄老師のお世話になりながら、川畑祥子さんの指導の下お袈裟を縫う修行を行いお袈裟を仕上げることができました。それ以降この二人が普門寺で袈裟把針の指導をできるようになり、現在サンガ山内グループ全員が2年越しで自縫の袈裟を作る修行をしてまいりました。このお袈裟は普門寺20周年の行事の前に完成する予定で山内メンバー達は自縫の袈裟を着て行事に参加できることを大変楽しみにしています。

 

畑作業

普門寺のバラの垣根の隣には広い畑があり、ジャガイモやかぼちゃ、きゅうり,サラダなどがたくさん植えられています。

作務接心の時に延べ50人以上の人達がブルドーザーで土地を耕して200M²の土地を新たに畑にしてくれて以来畑の規模が大きくなり、そこのほとんどがジャガイモ畑となりました。従来の畑には今までどおり様々な野菜を植えているので、畑仕事の量は増えましたが何とかほとんどの年は順調に収穫できています。
畑仕事は普門寺のコース参加者に人気のある作務です。

作務での畑作りの様子。

作務での畑作りの様子。

 

 

「正法会」-ミュンヘンとハンブルグの参禅会

ミュンヘンとハンブルグで普門寺サンガの参禅会「正法会」(しょうぼうかい)に参加しませんか!

ミュンヘンには普門寺のサンガメンバーの方々が自主的に行われている参禅会があります。

これは週一回行われており、通常は40分の坐禅を2回し、その後短い読経をしています。ミュンヘンでは冬以外は月に一度、中川老師の提唱もあります。

参禅に関心のある方、実践したい方は普門寺事務所にお尋ねください。

問い合わせ先 Zen-Zentrum Eisenbuch, Tel: 08670-986820(独語・英語)
事務所開所時間 火-金10-12時

この会に参加を希望される方はまず一度普門寺のコースや定期参禅会に参加して頂くことが必要です。

またこの坐禅会は特に日本人を対象としたものではなく、ミュンヘンおよび近郊にお住みの方すべてを対象としたものですので、中川老師の講話もドイツ語となりますのでご了承ください。

2015年から新たにハンブルグ市でも「正法会」の道場がスタートしました。
参加の要領はミュンヘンと同じです。まずは普門寺事務所にお尋ねください。